交通広告のご相談をいただく中で、次のような声をよく耳にします。
「交通広告を出したいけれど、広告費が高くて難しい」
「駅ポスターや車内広告を検討しているが、もう少し費用を抑えたい」
電車やバスの車内、駅のホームなどに掲出される交通広告は、地域での認知度を高める広告媒体として、多くの企業やクリニックに活用されています。特に地域密着型のビジネスでは、通勤・通学などの生活動線の中で自然に目に入る交通広告は、継続的な認知形成に効果的です。しかし実際に広告を検討すると、広告制作費がかかり、継続的な広告出稿は難しいといった課題に直面することも少なくありません。
交通広告は、単発で掲出するよりも継続的に掲出することで効果が高まる媒体です。そのため、広告費をコントロールしながら運用することが重要になります。
そこで近年注目されているのが、広告制作の「自社制作(内製化)」という方法です。デザイン制作を社内で行うことで制作費を抑え、交通広告を継続的に活用する企業も増えています。
この記事では、交通広告の制作費を削減する方法としての広告自社制作のメリット・デメリット、そして成功のポイントについて解説します。
交通広告の費用構造
交通広告の費用は、主に以下で構成されています。
● 媒体費(掲出料金)
● 印刷費
● 設置工事費
● 制作費(デザイン費)
● 契約終了時の現状復帰費用(※主に看板等が発生する費用です)
これらの中で、コントロール可能なのが “制作費(デザイン費)”。
従来、広告制作は広告代理店やデザイン制作会社に依頼するのが一般的でした。制作費を抑えることができれば、広告費の一部をコントロールできるようになり、広告戦略の柔軟性も高まるでしょう。
広告制作アプリの普及で自社制作が可能に
近年、広告制作の現場では、デザイン制作アプリケーションの活用が広がっています。
①デザインアプリを活用する
Canva・Adobe Expressなどのデザインツールでは、広告用テンプレートが多数用意されており、専門的なデザイン知識がなくても広告制作を行うことができます。中小企業やクリニックなどでも、こうしたアプリを活用する広報担当者やスタッフが増えており、広告制作も担当するケースが増えています。
②PowerPointで広告を作成する
実は交通広告は PowerPointで制作されるケースも多い媒体です。
サイズ設定を行えば『中吊り広告』、『窓上広告』、『駅ポスター』などの広告データ作成も可能です。また、PowerPointは多くの企業で利用されているため、社内制作との相性が良いツールと言えるでしょう。
③自社写真や素材を活用する
広告制作では、写真素材にも費用がかかる場合があります。
そのため、
● 自社施設の写真を撮影する
● スマートフォン撮影を活用する
● フリー素材を利用する
といった方法を取り入れることで、制作費をさらに抑えることができます。
こうしたデジタルツールの普及により、広告制作のハードルは大きく下がり、制作コスト削減を実現する手段として注目されています。
広告を「自社制作」するメリットとデメリット
さて、ここまでの内容をみると、自社制作はとても簡単な作業で、すぐに取り入れたいと思うことでしょう。しかし、簡単な点だけではないことも知っておく必要があります。
自社制作のメリット
❶ 制作費を削減できる
広告制作を外注すると、数万円〜数十万円の制作費がかかることがあります。
自社制作であれば、こうした費用を抑えることができ、広告費全体のコスト削減につながり、その分広告掲出の回数を増やすことも可能になります。
❷ 継続的な広告運用ができる
広告費を抑えることで、定期的な広告更新(掲出期間を長くする)こともできますし、複数媒体への展開でA/Bテスト広告なども実施しやすくなるでしょう。
交通広告は、継続して掲出することで認知度が高まりやすい媒体なので、このような運用の仕方は妥当と言えます。
自社制作のデメリット
❶ デザイン品質に差が出る
プロのデザイナーと比較すると、広告の視認性や訴求力に差が出る場合があります。
交通広告は『一瞬で視認される』、『遠くから見られる』という特性があるため、シンプルで分かりやすい、かつ印象付けるデザイン設計が重要です。
❷ 印刷データの知識が必要
交通広告には、設置場所や媒体によって様々な『サイズ規定』があります。B1やB2など定型のものもあれば、各駅の場所や各交通会社によって細かく指定されている場合がほとんどです。また、印刷において必要な『塗り足し』や、材質・素材・フレームサイズ・電飾・太陽光の当たり具合などによって色の印象も変わります。特に注意が必要なのは、大きな看板であればそれなりの『解像度』が必要になるということ。
このような印刷仕様を理解していないと、印刷時にトラブルが発生する可能性があります。
せっかく費用をかけて行う広告ですから、クリエイティブ品質(素材などの解像度)は重要なポイントになります。
交通広告デザインの3つのポイント
自社制作で交通広告を作る場合のメリットとデメリットを踏まえ、次のポイントを意識するとより効果的です。
① 情報を詰め込みすぎない
交通広告は短時間で見られるため、情報量はできるだけシンプルにします。
② 大きな文字で伝える
遠くからでも読めるよう、重要な情報は大きく配置します。
③ メッセージを一つに絞る
広告で伝えたい内容を明確にすることで、視認性が高まります。
※目線の近くに設置される広告などの場合は、この限りではありません。
※交通広告は、電鉄会社・バス会社・自治体などの厳しい審査があります。交通広告ガイドライン、医療広告ガイドラインを遵守したデザインが求められます。
交通広告の出稿は専門会社へ相談が必須
繰り返しになりますが、交通広告は、単発の掲出よりも継続的な広告展開によって効果が高まる媒体です。そのためには、『制作費のコントロール』『適切な媒体選出』『空き状況の確認』が重要になります。
広告制作の内製化は一時的なコスト削減には効果的ですが、媒体選定や掲出管理、審査基準などの専門的な知識が必要です。
どの路線に掲出するか?どの広告サイズが効果的か?だけでなく、掲出スケジュールの調整、意匠審査、契約・申込と重要な作業が多数あります。これらの業務を一手に引き受ける交通広告の専門会社に相談する(全て任せる)ことで、媒体選定から掲出管理までスムーズに進めることができ、より効果的な広告運用を実現することができます。
どこに時間(コスト)をかけるべきか、きちんと整理してから検討することをお勧めいたします。
まとめ
交通広告の制作費を抑える方法として、近年注目されているのが“広告制作の自社制作(内製化)”です。デザインツールの進化により、企業やクリニックなどが自社で広告制作を行うハードルは低くなっています。
制作費をコントロールしながら交通広告を継続的に活用することで、地域での認知度向上につながります。
交通広告を検討している方は、自社制作と専門会社のサポートを組み合わせた広告運用を検討してみてはいかがでしょうか。
