近年、交通広告のあり方というものが日々変化を続けています。つまり、駅構内のポスター広告や電車内の中吊り広告のように広告を掲出するオーソドックスな形式はその地位を確立し不動の信頼を得ていますが、それ以外にもさまざまなカタチの交通広告が姿を見せはじめています。
たとえば、JR品川駅中央改札内イベントスペース における体験型ブースやサンプリングの展開では、「駅構内で立ち止まって体験する」広告が、掲出物以上の価値を生んでいます。それはつまり、広告としての認知や訴求だけにとどまるものではなく、そこを起点として体験によりそれを実感し、さらにはSNSやネットを通じて自分が次の広告の発信者になっていくというものなのです。
今回は“出してからがスタート”になる交通広告の新潮流をご紹介しましょう。
見せるだけじゃない、体験する交通広告
従来、交通広告といえば「駅構内の壁面ポスター」「電車内の中吊り広告」「駅ホームの看板」といった“掲出して終わる”メディアが中心でした。その一方で、たとえば品川駅のイベントスペースでは、美容系の試供品配布、タッチ&トライ体験、ゲーム体験ブースといった展開が可能で、「目に留まる」だけでなく「触る・体験する」ことで、より印象に残る仕掛けが今まさに注目されています。
このような体験型広告は、移動中の駅でよく見られる“待ち時間”や“空き時間”を逆手にとって、利用者がただ通り過ぎるだけではなく一瞬立ち止まる動線を作ることができます。たとえば、駅ナカ施設の入り口付近にブースを設置し、配布物を手にしたり、アンケートに答えてノベルティをもらったりすることで、“その場でのエンゲージメント”が生まれます。これにより、広告としての掲出価値が高まり、SNS投稿や口コミなど二次広告の可能性も広がることになるのです。
交通広告の新しいカタチに迫る
駅構内でのブース出展やパンフレット配布、サンプリング活動なども、実は交通広告の有効な手法として捉えられています。先述の品川駅イベントスペースではその典型で、観光パンフレットの配布、アンケート&ノベルティプレゼントといった企画が実施され、駅利用者の誘引に成功しています。こうした「体験・接触型」の広告活動は、単なる掲示物よりも利用者との接点が増え、印象深く残りやすいというメリットがあります。さらに、駅という“待ち⇄移動”のコンテクストで行われるため、ユーザーの受け入れ態勢も整っており、広告・プロモーションとの親和性が高いのです。たとえば、ブースを構えて商品を実際に手に取ってもらったり、配布物を通じてブランドの世界観を直接体感してもらったり、という流れが可能です。
