OOHの定義とは?屋外広告との違い
OOHとは「Out of Home」の略で、直訳すると「家の外」という意味です。マーケティングにおけるOOH広告とは、人々が自宅の外にいるときに接触する広告全般を指します。
一方、「屋外広告」はOOH広告の中の一部で、看板や交通広告など“物理的な屋外空間”に設置される広告を指します。
つまり、OOH広告は屋外広告を含むより広い概念であり、駅構内のデジタルサイネージ、ビルの壁面、交通機関内の広告、イベント会場での展示広告などもOOH広告に含まれます。
OOH広告の種類
OOH広告にはさまざまな形式のものが存在します。
代表的なOOH広告について、その種類を5つ紹介します。
(1)屋外看板広告(Outdoor Billboard)
建物の壁面や高速道路沿い、交差点などに設置される大型の看板を指します。静止画が主流ですが、LEDなどを用いた映像看板も近年は増加傾向にあります。視認性が高く、多くの人の目に留まるという特徴があります。
(2)交通広告(Transit Advertising)
電車・バス・タクシーなどの車両内外に設置される広告を指します。電車の中吊り広告や、ラッピングバスなどが具体的な代表例となります。通勤・通学などをメインのターゲットとし、特定のエリアや時間帯にリーチしたい場合に効果的です。
(3)駅・空港広告(Station & Airport Ads)
駅構内や空港の壁面、デジタルサイネージなどに掲出される広告を指します。駅構内の柱巻き広告やホームドア上など設置されている広告に加えて、空港では、ラウンジ、手荷物受取所、搭乗ゲート付近などに見られる広告です。ビジネス層、旅行者、訪日外国人など、目的に応じてセグメントされた広告展開が可能となります。
(4)デジタルOOH(DOOH:Digital Out of Home)
デジタルサイネージや大型LEDビジョンなど、映像や動きのある表現が可能な最新のOOH形式です。商品紹介動画や期間限定キャンペーン、SNS連動など、即時性と話題性を重視するプロモーションに適していると言えるでしょう。
(5)イベント・体験型広告(Experiential OOH)
ポップアップストア、街頭プロモーション、AR体験広告など、消費者とのリアルな接点をつくる体験型の広告施策です。五感を使った体験を通してブランドや商品への印象を深めることができます。新商品の発売、ブランディング強化、SNS拡散を狙ったインパクト重視のプロモーションに効果が期待されます。
OOH広告のメリット
・高い視認性と到達範囲
エリアの選定を前提として、通行量の多い場所に設置することで、広範囲かつ多くの人に対してごく自然にリーチすることができ、浸透性の高い広告となります。
・ブランド認知度の向上
繰り返し視認されることにより、ブランドや商品の認知度を高める効果を期待することができます。
・広告ブロックやスキップができない
OOH広告はデジタル広告と違って遮断されにくいため、ユーザーの“受動的接触”が可能となります。
・地理的ターゲティングが可能
エリアに応じて広告を出し分けることが可能となり、地域密着型のプロモーションに適しています。
・デジタル連携で効果測定も可能
最近のDOOHでは、スマートフォンとの連携や人流データと組み合わせた効果測定が可能となり、従来の「感覚的な広告」から「データドリブンな広告」へと進化しています。
OOH広告で世界観を街に届ける
OOH広告は「家の外にいる人」にリーチする強力な広告手段です。単なる屋外看板にとどまらず、デジタルサイネージ、交通機関内、体験型イベントなど、その手法は多様化しています。
とりわけオンライン広告が飽和している昨今においては「リアルな場」での印象的な接点を生み出すOOH広告の価値が見直されつつあります。
効果的にOOH広告を活用するためには、ターゲットとなる人々の動線や滞在場所を把握することや、デジタルとの連携を視野に入れること、話題性やクリエイティブ性を持たせることなどが重要であると言えます。
