近年、脱毛やフェイシャル、痩身などを中心とした美容系プライベートサロンの数は爆発的に増加しています。アパートやマンションの一室を利用して開業する店舗も多く、店舗を構える必要があるサービス業の中でも比較的低コストで開業することが可能です。加えて、サロンが導入している設備や美容機器、スタッフのスキルも軒並みハイレベルになりつつある今、サービスそのもので大きく差別化をすることで集客を安定させることが困難となっています。
美容系プライベートサロンを成功させ、安定的な集客を継続させていくためには、「選ばれる仕組み」すなわち、集客導線の設計と確立が急務であると言えるでしょう。
いくら施術のクオリティが高いということをうたったとしても、「そこにそのサロンがある」ということが伝わらなければ、長く安定的な集客を見込んだ経営をすることはできません。
特に新規オープンや店舗拡大といった経営の初期段階においては、認知度と信頼性がボトルネックとなり、集客において大きな壁が立ちはだかることになるでしょう。
■ 美容系プライベートサロンが直面する「集客の落とし穴」
① SNS・Web広告の費用対効果が読めない
脱毛やフェイシャル、痩身などの美容関連キーワードは競合がひしめいており、集客を成功させるためには、1ヶ月あたり300万円～500万円前後のコストをかけなければならない。
② 店舗の存在自体が知られていない
人気のエリアに出店しても、雑居ビル内の奥まったテナントや入り口が地下にあるケース、プライベートマンションの一室では“見えない”。
③ 競合との差別化が難しい
圧倒的に他店との差別化ができるような魅力と強みがあっても、目に触れる前に資金力のある競合店に埋もれてしまう。
集客のカギは“ある場所”を押さえること
そこで活用したいのが、駅ポスター広告・駅看板広告・バス車内の放送広告などを代表とする、いわゆる交通広告です。
SNS広告やWeb広告をはじめとする、目まぐるしいアルゴリズムの変化や、終わりの見えないクリック課金合戦に巻き込まれることなく、ごく自然な形でリアルな生活導線に溶け込み、気づいた時には圧倒的な存在感としてそこに現れるというのが交通広告の強みと言えるでしょう。
これだけスマートフォンが身近な存在になり、何でもすぐに調べられる時代だからこそ、逆に“調べられる前のタッチポイント”がそこに逆行する形で価値を高めることになるのです。
「駅のポスターで見たからなんとなく安心」
「通勤中に耳にしたから気になった」
「駅の看板で見かけた名前だったから検索してみた」
これらはすべて、“意図しない接触”からはじまる顧客導線であり、集客への第一歩であることは疑いないでしょう。これこそが、交通広告の本領であり、強みであり、特筆すべきポイントであると言えます。
脱毛やフェイシャル、痩身などを中心とした美容というセンシティブな領域において、信頼・認知・接触の３つを同じテンションで網羅できる広告は交通広告を置いて他にないと言っても過言ではないでしょう。
交通広告は、まだあなたのサロンを知らない人の“視界”に、自然に飛び込むチャンスを演出する少ない手段の１つなのです。
最寄り駅に特化した交通広告 ──「サロンの存在」を浸透させる
駅ポスター広告や駅看板広告は、人々の生活導線上にあって、あなたのサロンの“顔”を物理的に掲出することで、「こんなサロンがあったんだ！」という認知を広げることができます。
さらに、例えば「駅から徒歩3分」「完全個室・女性専用」といった店舗の強みを効果的に訴求することができれば、安心感と利便性を瞬時に伝えることが可能となり、一瞬のうちに潜在的なニーズを顕在化させることができます。
特に脱毛やフェイシャル、痩身などのような肌に触れるサービスは、通常のサービス業と比較してマイナスの先入観が大きく働くというデータもあります。来店前の不安を乗り越え、突破するためには、視覚的な信頼の演出が極めて重要となるのです。
日々の生活に溶け込み、徐々にじわじわと浸透する交通広告は、店名と連動することにより、「あ、あの駅前の看板の店ね」という認知導線の形成を誘発します。また、店舗の場所を認識してもらうことができれば、Googleマップとの相乗効果も得られることになり、オンライン集客を強化する糸口となります。
バス車内の放送広告 ──「耳から残る、意外な仕掛け」
「バス広告って古くない？」このような認識は、昨今では多く聞かれるようになってきました。
しかしながら近年では、バス車内の“音声放送広告”が再注目されています。
最寄り駅からの移動手段として今でも多く利用されているバスですが、バス車内では多くの人々がスマートフォンを触っており、視覚に訴えかける広告は視線の注目から外れてしまうために、広告そのものを見つけてもらうことが困難だと思われるでしょう。
その一方で音声を主体とするバス車内の放送広告は、無意識のうちに耳に届くものであり、子どもを連れた主婦をはじめとして、潜在的な意識に繰り返し働きかけることを強みとして無視できないメディアであると言えます。
「次は○○前に止まります。完全個室で安心、女性専用脱毛サロン、○○○へお越しの方はこちらが便利です。」
というように、ごく自然な形でサロンの紹介がはじまり、ストレスのない音声で来店を誘導するような語り口調が大きな特徴です。じんわりと記憶に残るだけでなく、日常のルーティンとしてバスに乗車する、近隣在住・在勤の見込み層に対してピンポイントで発信できる広告として注目すべき集客の方法なのです。
